常識で固まった頭に「ずるい」考え方を
あの人「ずるい」と思った経験は誰にでもありますよね。
私はうまく立ち回れないし頭の回転も速くないです。
世の中には「ずるい」考え方で賢く生き抜く人がいます。
「ずるい」って悪い意味でも良い意味でも使われます。
悪い意味は、ルール違反や抜け駆けなど。
良い意味では、そんな方法があったのか、と相手に降参や尊敬の意味を含みます。
本書ではこの良い意味での「ずるい」思考法、
ラテラルシンキングを学びます。
ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門
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1.「ずるい考え方」概要
はじめに
コロンブスの卵をご存知ですか?
大西洋航路を発見したコロンブスには
その成功を妬む人がいました。
コロンブスはその人たちにこう言ったのです。
「卵を立ててみてください」
誰も出来なかったところ、コロンブスは
殻の一部を割って見事に卵を立てて見せました。
【コロンブスの卵】とは
誰にでも出来ることでも、最初に実行し成功するのは難しいという意味です。
そう言った画期的で斬新な思考法を身につけようというのが本書です。
そして著者の木村尚義さんもラテラルシンキングを研究し
活用して成功しています。
📝【 著者 木村尚義 】
ラテラルシンキングのプロ
たった1人でパ ソコンショップの運営を任される
↓
パソコンマニアの常連に接客と機種説明を任せるなど、ラテラルシンキングを駆使して売上を5倍にする。
👩🏻く 人に任せながらも、そこさえ計算だと知ると
思わず「ずるい!!!」と唸ってしまいます。 〉
ラテラルシンキングって最強じゃないか?
と思ってきたところで、早速学んでいきましょう。
2.「ずるい考え方」の教え
① ロジカルシンキングとラテラルシンキング
【過程】のロジカルシンキング
ロジカルシンキングは「垂直思考」
物事を掘り下げて考えます。
A→B→Cと道筋を立てて正解を導きます。
【結果】のラテラルシンキング
ラテラルシンキングは「水平思考」
多角的に自由に考えるので順番も過程も関係ありません。
ラテラルシンキングを深掘りします。
・ラテラルシンキングの特徴3つ
①あらゆる前提から自由になる
アーチェリーを例にします。
【目的】的に矢を当てる
〜ロジカルシンキングの場合〜
試行錯誤して的中率を上げる🎯
〜ラテラルシンキングの場合〜
的に矢を当てる本質に着目します。
☑️命中率をあげたい
→的を大きくする
長いボウガンを使う
的まで歩いて突き刺す
☑️「なぜ的に矢を当てる必要があるのか」
前提を疑ってみる
(アーチェリーのプレイが出来なくなってしまうが、前提を疑うことは問題を一気に解決できる事も多いのです)
②今までにないものが生まれる
☑️異質なものを組み合わせる
☑️既存の価値観を逆転する
ラテラルシンキングでは前提をひっくり返すので
新しいものが生まれます。
③問題が最短ルートで解決される
例)大阪から東京へ行かなければならないとき
ロジカル→電車の時刻表をみて最短コースで行く
ラテラル→ヘリコプターで向かう🚁
このように、一般的な考え方を外して考えると
問題が最短ルートで解決されることもあります。
②固定観念の破り方
【固定観念】とは
「〜であるべき」「〜なはずだ」と
人の思考を枠に押し込める考え方。
常識や先入観、思い込みのことを指します。
ラテラルシンキングの天敵です!!
こうした固定観念に囚われない
自由な発想をするには、
あらゆることを疑ってみることです。
▼疑う力をつけるマジックワード
☑️なぜ?
いつも簡単に流してしまうことほど、
なぜ?と考えてみることです。
なぜ必要なのか?なぜ同じでないといけないのか?
☑️本当?
情報が正しいという思い込みを鵜呑みにせず
それは本当なのか?自分自身に疑問を投げかけてみましょう。
☑️今はね
時代とともに物事は変化します。
10年前には不可能だったことが今は可能になっている事もあります。
今そうである出来事を簡単に納得しないことです。
▼異世界の人と対話をする
☑️外国人
☑️世代の違う人
☑️異業種の人
同じ世界で生きていても、生活が違うと
価値観や考え方が違うものです。
新鮮さを感じたものは、その気持ちを大切にしたいです。
自分が常識と考えていること、それが他の人にとって違ったとき
固定観念が崩されて、新しい考え方の材料になります。
💡普段から疑う癖をつけておくこと、
自分とは違う価値観を持つ異世界の人と
関わることで固定観念を破ることができます。
③努力しないで大きなリターンを得る方法
最小の力で最大の効果を出すには
以下の3つのパターンがあります。
▼他者の力を借りる
▼作業を組み合わせる
▼「楽する権利」を手に入れる
▼他者の力を借りる
【トムソーヤの冒険】
トムはおばさんからペンキ塗りを言いつけられました。
でも、遊びたいしペンキ塗りはしたくありません。
彼は名案を思い付き、楽しそうにペンキ塗りを始めます。
トムを冷やかしにきた友人は楽しそうなトムを見て興味を持ちます。
そして「ペンキ塗りをやらせてくれ」と頼む友人と
わざとそれを拒むトム。
結局競うように友人たちはペンキ塗りをし、トムは
ほとんど作業することなく、ペンキ塗りを終わらせました。
⚠️他者の力を借りるときの注意事項
・それが面倒なことだと思わせてはいけない
・相手に「やらされている」と気付かせてはいけない
▼作業を組み合わせる
例)モップスリッパ
歩く➕掃除の組み合わせ
▼「楽する権利」を手に入れる
◎アドバルーンの監視アルバイト
【アドバルーン】
建物の屋上から気球を掲げ、その下に垂れ幕をつけて
メッセージを送るもの。
昔のデパートやイベント会場でよく見られた。
アドバルーンの監視は風の強いときのみ必要です。
それ以外の監視が必要のないときは読書をして
勉強をしていた
という学生がいました。
楽する権利を手に入れたと言えます。
💡てこの原理を参考にしよう。
小さな力で大きな物体を持ち上げるてこの原理。
必要なのは力の入れるポイントです。
同じように最小の力で最大の効果を出すには
「着眼点」が重要です。
3.「ずるい考え方」を読んで
出し抜こう
私はこの本に出会って初めてラテラルシンキング
という思考法を知りました。
読み進めていくと、
今まで私が斬新で素晴らしいアイデアだと
衝撃を受けてきたものが
ラテラルシンキングによって生まれたものだったと
理解できました。
そして、私たちが教わってきた教育は
ロジカルシンキングに基づくものだったと気が付きます。
ラテラルシンキングで考える癖は付いていないので
トレーニングが必要です。
💡普段から常識を疑ってかかること、
他の価値観も大切にすることを意識して
ずるい生き方を極めましょう!
それでは最後に考えて欲しい課題があります。
Qあなたはブースを出展しており、チラシを配布します。
しかし中々受け取ってもらえません。
どんな行動をとりますか?
Qある場所に自動車事故が多発する「魔のカーブ」がありました。
ガードレールも道路灯もあり、見通しが極端に悪いわけではありません。
地元の人からは「標識がないからだ」「カーブミラーを設置したらいい」
と意見が出る度に対策を行なってきました。
しかし、ある画期的なことをすると
事故を減らすことに成功しました。
あなただったらどうしますか?
解決策は是非、
「ずるい考え方」を読み進めて探しましょう!
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