【読書記録】自分の頭で考えたい貴方に読んでほしい

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深く考えることが苦手。

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Instagramで

ミニマリストvsマキシマリスト

という広告を見かけました。

無駄なものはいらないミニマリスト

必要なものは全部欲しいマキシマリスト

同じ口紅で、どちらにも満足してもらえる商品の紹介です。

この広告を見た感想は

「私どっちもじゃん・・・

ていうかどっちでもない・・・？」でした。

自分の立場（意見）がはっきりしなくて

どっちも自分のような気がします。

深く考える習慣が身についていないので、

自分に矛盾が多いと気がつきました。

もっと自分の意思、思考の核となる信念が欲しい

と思ったときに哲学の本を見つけました。

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「自分の頭で考えたい人のための15分哲学教室」

哲学を使うと、フラフラした気持ちの状態から

自分なりの価値観を持つことができるのです。

その言葉が突き刺さりこの本を読み始めました。

この本を読んで得られること

①哲学者の考え方を網羅できる

②現代にも通用する悩みに哲学者からのヒントがもらえる

③宗教についても学べる

④広い視野で現在を捉えることができる

それでは、この本の中に紹介されている考え方を

少し覗いてみましょう。

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①哲学者の考え方を網羅できる

↓たくさんの哲学者の考え方が記載されていますが

そのうちの一つを紹介します。

【ヘーゲルから学ぶ理解の深め方】

ヘーゲルの弁証法

▼命題（テーゼ）:真理として提示される考え

（例）「嘘をつくのは間違っている」

▼反対命題（アンチテーゼ）

:提示された命題とは矛盾する論理的な考え

（例）「相手を傷つけないために、つまり相手のことを思って嘘をつくこともある。従って嘘はよい行いにもなる。」

▼統合命題（ジンテーゼ）

:元の考えを発展させた新しい考え

（例）嘘をつくことは、それが相手を守ることを意図したものではない場合には間違っている。

「問い→答え」を繰り返すことによって

新たな問いを生み、さらにそれを深掘りすることで

意見を強固することができます。

よく言われるなぜ？なぜ？で意見を深掘りする

方法と似ていますね。

一つの意見が出たらそれだけで完結させるのでなく

もう一歩踏み込んで考えることが大切です。

②現代にも通用する悩みに哲学者からのヒントがもらえる

5世紀ローマの哲学者【ボエティウス】

自分が不運に見舞われたとき

↓このように考えます

人間たちは車輪の天辺にいて、幸運を味わっていることもあるが、やがては不幸のどん底に落ち込まなければならない「上がったものは必ず下がる」

→気分の浮き沈みに囚われすぎるものではない。

と思わせてくれる言葉です。

大きな枠で自分の身に起こることを捉えることができれば悩みは大抵消えてしまうのだと感じました。

その中には絶望を感じることも出てくるかもしれませんが、そこが一番下だと理解できたらあとは這い上がるのみです。

③宗教についても学べる

先程紹介したボエティウスの車輪の考え方

「因果はめぐる」ことはヒンドゥー教やキリスト教の思想でもあります。

ヒンドゥー教

【輪廻転生】:もしあなたがこれまでずっと善人として生きてきたのなら、あなたは将来その報酬として恵まれた時間を過ごすことができる。

キリスト教

「人は自分の蒔いたものを、また刈り取ることになるのです。」（「ガラテヤの信徒への手紙」）

哲学は人の心の救済という点で宗教と似た関係に位置するものだと分かります。

④広い視野で現在を捉えることができる

あなたはこんなことを考えたことはありますか？

Q私たちが見ているのは現実なのか夢なのか

Aこれに対した哲学の解答は以下です。

▼「邪悪な悪魔」

悪魔があなたを思い通りに支配し、

あなたにこの現実は本物だと思い込ませている。

▼「全ては夢」

夢をみているときは現実のようにみえる。

どうしてそれが現実だと分かるのか。

▼「『マトリックス』の世界は本物」

どこかに存在する生物が想像した

コンピューター世界のなかに生きている。

→おもしろい！！！

こうして考えると、今生きている世界は何なのかよく分からなくなってきますが、このメルヘンに思える思考がすごく好きです。

今の現実が現実だと思い込んでるだけで

本当は現実はなくて、錯覚して生きているだけなのかもしれません。

人生をもっと自由に生きてもいいな。どうせこれは現実じゃないのだから。と心を軽くしてくれます。そして、今生きている現実は小さいもので

本当はもっと大きい世界で物事は進んでいるのだと教えてくれるような言葉です。

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まとめ

いかがでしたか？

ここまで読んだらきっとこの一冊を

手に取りたくなってるはず！（笑）

驚くことにこんなにしっかりとした考え方が紀元前のものです。

昔の人は天才だな。こうして何千年も後に私が生まれるわけですが、それでも尚、昔の人と同じ悩みを抱えて哲学に出会うのです。

人間の長い歴史と時の流れを哲学を通して感じました。

小さな時に私は現実なのによく夢の中にいる感覚に陥っていました。これは現実なのか。世界はどうやってできたのか。神様っているのか。

そんな疑問は全て哲学だったのか〜と

小さい時の自分がかっこよく見えた私でした。

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